

今回取り上げるのは『ステアリングシステム』。
フレームとフロント廻りの接点です。
加速時にはそれほど多くのストレスはかからないのですが、
減速時にはほぼすべての力がこの部分に影響を及ぼしています。
また路面からの衝撃もこれに加算されます。
不確定要素もこれに加わり常にステアリングシステム部で受けるストレスは大きな力となっています。
ここを支えているパーツにベアリングがあります。
この部品が摩耗してしまうと『ガタ』が発生します。
もちろん金属同士の摩擦なのでこの部品はおのずと『消耗品』となります。
摩擦力以外にもタイヤやサスペンションにて衝撃を吸収しきれなかった力も加わり
ベアリングの寿命を短いものとしてしまいます。
ステアリングシステムの作動性を悪くしているのはベアリングの『摩耗』から来る『ガタ』があげられます。
これには過程があります。
この過程で取り上げることのできるファクターとして『グリス切れ』があります。
整備させていただいている車両の多くは『グリス切れ』から『摩耗』を誘発しているケースを多く拝見します。
グリスが残っていても劣化し、役目を果たしていないベアリングも多くあります。
点検方法としてステアリングシステムをフリーにしハンドルを左右に切ってみてください。
抵抗があれば分解整備を必要としている可能性があります。
また、前後に揺さぶってみて『ガタ』があるようですとベアリングの交換時期だと思われます。
アサカワスピードではステアリングシステムの点検整備を頻繁に行っています。
オートバイをニュートラルに走らせるため、
セッティング時にニュートラルに動かない車両は評価することが困難になるからです。
ステアリングシステムを整備し、この部分が上手に動くことによって
そのほかの不具合部分が見えてくるケースもあります。
特にフロントフォークの動きが気になるケースがありますので、フロントフォークとセットで整備することをお勧めします。
アサカワスピードで使用しているグリスは『EPL』の特性グリスです。
EPL社のグリスはPL-500配合のスペシャルです。
金属同士の摩擦であるベアリングには最適のグリスです。
定期的に整備に入ってくるお客様の車両にも使わせていただいてます。
もちろんベアリングは摩耗するのですが、摩耗が少なくきれいです。
愛車を長く乗りたいと願っているライダー思いのグリスです。
小分けして販売もしております。(\1.000-税込み価格)
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